中国人とは④ 『宴会続きは万病のもと』
中国人とのビジネスは、業種にもよりますが、基本的に宴席は多くなる傾向にあります。
「商談は宴会の席でなされる」とも言われていますが、と言っても、宴席が会議のような雰囲気を呈するわけではなく、ここでお互いに心をどの程度ひらく事ができるか?という “ぽんよう(朋友)”、“ぐわんしー(関係)”の見極めがなされます。
つまり宴席の振る舞い次第でその後の相手とのビジネスのスムーズさがある程度決まってしまうわけです。
飲めない場合は致し方ないのですが、飲める人が酔いを気にして引き気味になったり、出された中華料理を前向きにおいしく食べていないと、その後ぎこちない感じになったり、よそよそしい空気が流れたりして、ひどい場合宴席にもあまり誘われなくなったりしてしまいます。
そんなこんなで結局「セッティングされた宴席はしっかり対応!」という中国ビジネスの慣例にどっぷり漬かっていくわけです。
多くの現地取引先を持った場合、出張で中国各地を飛び回りながら各地でその土地ご自慢の贅沢料理で歓待を受け続ける、という事態が起こります。
しかも中国の宴席は夜に限らず、昼食時でも刺身、コッテリ中華、ビール、白酒がズラリ、というフルコースが襲い掛かってきます。
出張に行って戻ってくる度に体重が増え、駐在前と後で健康診断の「要精密検査」の項目が劇的に増えている事も稀ではありません。
とはいえ健康維持のためにひたすら宴席をお断りするのは「守りの健康維持」。
健康でいられるかもしれませんが、ビジネスで足元を見られます。
中国での厳しいビジネス環境を戦い抜くためには食べるものは食べ、後で徹底的に消費する「攻めの健康維持」が重要です。
日ごろからジョギングや水泳、ジム通いなど、運動によるカロリーとアルコールの清算を習慣化する方法をお勧めします。