中国人とは⑬ 泣く子と政府には勝てない
中央政府、省政府、田舎の市政府。
大から小まで、政府は大きな権限を持っています。
制度運用上、あらゆる権限を持っていると言っても過言ではない
彼らの政策次第で
国民の生活や企業の活動が大きく左右されるため、
つねに友好的な関係をつくろうと、あらゆる方面で様々な配慮がなされる
まさに“名士”。
一方、時に倫理観も厳しく問われる彼らは、
ひとたび不正が見つかってしまうと、
政府から死刑も厭わない厳しい処遇が待っており、
権利と責任がとても巨大な存在です。
でも、中央政府で黒のアウディに乗り、肩で風を切り颯爽と歩く高級官僚は、
みんなの憧れ。
民間人、民間企業は、とにかく政府の人と交流し、
いい関係を作りながら付き合うのが大切なポイント。
親方日の丸の正義を振りかざして、こちらの正論を政府の役人に説いても、
仕事が前に進まず、関係がまずくなっておしまい、
では正論を言い合っても意味がありません。
本当に譲れないものがある時以外は、
「泣く子と政府には勝てない」と悟りを開く事で、
初めて中国でのリアルビジネスの第一歩を
踏み出すことができるといえるでしょう。