中国人とは㉞ やめる言い訳は大体が家族の病気
中国では一つの会社に留まらず、どんどん転職を繰返してキャリアアップしていくのが主流です。
年功序列的な要素も多少はありますが、日本でいうところの外資系の雇用形態がほぼ主流。日本企業は人材を採用した後、育成しながらかつ自分の会社に長くいてもらう方法に腐心しています。
ローカル社員が会社をやめる際、「この会社にいたくありません」、「他にやりたい仕事が見つかりました」「〇〇社からもっといい条件で話がきました」とは面と向かって言ってきません。
ほとんどがこちらから断りづらい内容をあらかじめ準備してきます。
それは“身内の不幸”。
「母の看病が大変で」「兄が事故にあって」「恋人が単身赴任になって、ついて来いと言われた」など、極めて突っ込みづらい退職事由を提示してきます。
「ほんとは母ちゃんピンピンしてんだろ?」とは決して言えません。
去り際に小ウソつくなよ!と思ってしまいますが、向こうは向こうでカドが立たないように、穏便に(かつ確実に)退職したいという配慮を効かせているつもりなのです。
これら常套句は中国の「退職マニュアル」に書いてあるのではないか?と思うくらい非常に多く出てきます。
問題はいまの職場環境が原因で会社を去ってしまうような場合、本当の理由を言ってくれないので、自社に原因があってもなかなか問題が見えてこない事。
退職する本当の理由を根堀り葉堀り聞いても意味がないので、
やめる動機についてはあまり突っ込まずに一度受け入れ、
「今後この会社が良くなるために働いた感想を参考までに聞かせてください」など
後日質問を変えて、本音を引き出してみましょう。