中国人とは③ 『上に政策あれば下に対策あり』
日本人から中国という国を見たとき、「国家からの管理と統制が厳しそうだな」という印象をきっと持っている方が多いと思います。
政府のお役人や公安が常に国民の言論や行動を厳しくチェックしていて、国民は言いたい事が言えず、やりたい事もできず、萎縮してるんじゃないか?と。
しかし、この広い中国とタフな国民、したたかに規制の目をかいくぐって立ち向かいます。
少し前にあったニュースをご紹介。
中国政府が不動産投機の抑制と物件の価格高騰を抑えるため、2軒目の住宅購入に関して、頭金の比率や住宅ローンの利率を引き上げる「政策」を打ち出しました。
しかしこの制度を“世帯単位”で規制している事に目をつけた一般市民、
なんと離婚して夫婦がそれぞれに独立。
元夫と元妻が別々になることで優遇されている住宅ローンでちゃっかり2軒目の不動産を購入するという、思い切った「対策」を取り始めたのです。
中国では車を運転している時、目の前が赤信号に変わると、それをどうかわすか?
横道はないか?と考えるのも立派な実力の一つ、という事なのでしょうか。
ちなみにこのイタチごっこ、単純に政府vs一般人という構図ではなく、
企業と消費者、企業のトップと部下など、
様々な階層で、「上に政策あれば下に対策あり」を繰り広げています。
政策と対策のあくなき戦い、
中国の人は年をとってもボケなさそうですね。