中国人とは⑮ たまりません本格激辛四川料理の接待
四川は山椒がいてビリビリと痺れるように辛く(麻辣=マーラーと発音)、
重慶はただひたすら辛く(辣=ラー)。
広西はすっぱくて辛い(酸辣=スーラ―)。
辛さの度合いは所謂日本の「辛口」から3ステップ程かけはなれた次元にあり、
「俺辛い料理平気だよ」と自信のある人も注意が必要です。
四川・重慶方面の接待ではこの激辛料理に、アルコール52度の白酒が加わり、
味覚は途中で完全に失われてしまいます。
前菜で出てくるお通しまで辛味成分が入っており、基本逃げ道はありません。
聞くところによると、大体彼らは1歳の時から唐辛子を口にし始めており、
子供でも唐辛子をおやつ代わりにかじったりしています。
辛味は食事の下味、日本で言うところの昆布だしみたいなものなのでしょう。
この辛味、ある程度耐性のある人は徐々に病み付きになっていきます。
駐在員でもはじめはヒーヒー言っていた人が、
そのうち四川料理が欠かせない人に変わる事もしばしば。
四川料理は油が多く、ラー油に食材が浮いているような料理ばかりですので、
健康管理には十分注意しながら本場の味を楽しんでいただきたいところです。