笑うチャイナ

10ねんに亘る中国駐在経験をもとに、おもしろおかしい中国人の生態を描きます

中国人とは⑭ そこに列があるから割り込む

既に日本のTV報道でもおなじみ「割り込み」に関する中国人のマナーの問題。

 

人口も多く、激しい競争社会にもまれている彼らは、

ダイレクトに行動し、「自分の目的」を果たします

 

施設や切符売り場はもちろんのこと、コンビニ、ファーストフード店、タクシー待ちなど秩序とは まだまだ無縁です。

 

割り込む人も罪悪感を感じているそぶりは見られず

むしろ割り込んだ後に、「よっしゃ!」という達成感に支配されたような表情すら伺えます。

 

今でこそ、適適出行(中国版ウーバー)の普及で少なくなったとはいえ、

イベントの帰りなどでタクシー待ちをしていると、

皆早くタクシーをゲットするべく、

川上のほうにどんどん割り込んで行き、

タクシー乗り場自体が交差点付近までせり上がっていったりもします。

 

一方、割り込まれた方はさぞかしお怒りかと思いきや、

意外にあっさりしたもので「割り込むまでして、急いでいるのね」、

しょうがないなぁ」と容認傾向。

 

しばらく待って自分の番が来なければ、急ぎでない人はそそくさと戦列を離れていきます。

こんな容認派がいることを背景に、割り込み行為は市民権を握っているのでしょう。

 

とにかく「こっちは急いでんだ!」という気迫が勝敗を決めますので、割り込んでくる相手には毅然と主張する事で

相手も案外あっさり引き下がります。

 

タクシーなどではもう実力行使、有無を言わさず先に乗り込んでしまうのもテです。

 

 

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