中国人とは⑭ そこに列があるから割り込む
既に日本のTV報道でもおなじみ「割り込み」に関する中国人のマナーの問題。
人口も多く、激しい競争社会にもまれている彼らは、
ダイレクトに行動し、「自分の目的」を果たします。
施設や切符売り場はもちろんのこと、コンビニ、ファーストフード店、タクシー待ちなど秩序とは まだまだ無縁です。
割り込む人も罪悪感を感じているそぶりは見られず、
むしろ割り込んだ後に、「よっしゃ!」という達成感に支配されたような表情すら伺えます。
今でこそ、適適出行(中国版ウーバー)の普及で少なくなったとはいえ、
イベントの帰りなどでタクシー待ちをしていると、
皆早くタクシーをゲットするべく、
川上のほうにどんどん割り込んで行き、
タクシー乗り場自体が交差点付近までせり上がっていったりもします。
一方、割り込まれた方はさぞかしお怒りかと思いきや、
意外にあっさりしたもので「割り込むまでして、急いでいるのね」、
「しょうがないなぁ」と容認傾向。
しばらく待って自分の番が来なければ、急ぎでない人はそそくさと戦列を離れていきます。
こんな容認派がいることを背景に、割り込み行為は市民権を握っているのでしょう。
とにかく「こっちは急いでんだ!」という気迫が勝敗を決めますので、割り込んでくる相手には毅然と主張する事で
相手も案外あっさり引き下がります。
タクシーなどではもう実力行使、有無を言わさず先に乗り込んでしまうのもテです。