中国人とは③ 『上に政策あれば下に対策あり』
日本人から中国という国を見たとき、「国家からの管理と統制が厳しそうだな」という印象をきっと持っている方が多いと思います。
政府のお役人や公安が常に国民の言論や行動を厳しくチェックしていて、国民は言いたい事が言えず、やりたい事もできず、萎縮してるんじゃないか?と。
しかし、この広い中国とタフな国民、したたかに規制の目をかいくぐって立ち向かいます。
少し前にあったニュースをご紹介。
中国政府が不動産投機の抑制と物件の価格高騰を抑えるため、2軒目の住宅購入に関して、頭金の比率や住宅ローンの利率を引き上げる「政策」を打ち出しました。
しかしこの制度を“世帯単位”で規制している事に目をつけた一般市民、
なんと離婚して夫婦がそれぞれに独立。
元夫と元妻が別々になることで優遇されている住宅ローンでちゃっかり2軒目の不動産を購入するという、思い切った「対策」を取り始めたのです。
中国では車を運転している時、目の前が赤信号に変わると、それをどうかわすか?
横道はないか?と考えるのも立派な実力の一つ、という事なのでしょうか。
ちなみにこのイタチごっこ、単純に政府vs一般人という構図ではなく、
企業と消費者、企業のトップと部下など、
様々な階層で、「上に政策あれば下に対策あり」を繰り広げています。
政策と対策のあくなき戦い、
中国の人は年をとってもボケなさそうですね。
中国人とは② 『いつでもどこでもトイレ仕様』
幼い子を持つ親なら、誰でも一度は「オムツ選び」に頭を悩ませたことがあるでしょう。
「紙おむつは便利だけど、布のオムツの方が面倒だけどオムツ離れに良いし」とか。
しかし!中国ではそんな悩みは一切無用です。
何故なら中国には赤ちゃん用のスペシャルパンツがあるからです。
絵を見てお分かりの通り、中国の赤ちゃん用パンツはお尻の部分がパックリ割れていて、どこでもおしっこ“など”ができます。
これなら道端でチャ~、公園でチャ~、たまにプリプリ・・・。
きっと子供達はストレスを知らない、おおらかな子に育つ事でしょう。
衛生上の問題は多分にありますが、何気に「あったら便利かも・・・」って密かに思ったりする人も、いたりして。
中国人とは① 『青い目戦略 欧米人の言う事は良く聞くよ』
「他人からのアドバイスが素直に聞けない。」
人は誰しもそんなところがあると思います。
上司や部下の進言が正しい気がするんだけど、「なんか聞けないなぁ…」というようなわだかまり。
中国人の場合、諸事情あるのか、
とにかく日本人からのアドバイスをなかなか素直に聞く事ができません。
いくら練り上げられたマーケティング手法やノウハウを提供しても「なるほど」とその時はうなずくものの、サラリと聞き流し。
場合によっては「日本では通用するかも知れないけど、ここは中国ですから」と話が終わる前に撥ねられるケースもしばしば。
その一方で「青い目崇拝」とでも言いましょうか、
欧米人の口から全く同じ事を言ってもらうと「うんうん!」「なるほど!」
と大きく頷きながらとても真剣に聞き入れ、
その後何年も「○○さんの教えによると・・・」など言いながら、部下の啓蒙まで進んで行います。
「同じ事を言ってるのに、この違いはなんだ?」と思ってしまいますが、
これは経験上非常に有効な手段ですので、
譲れないVISIONの説得や、現地社員に絶対伝えたいノウハウがある場合は、
会社にいる米国人、欧州人の口を借りて彼らに伝えてもらうと効果てきめん!です。