笑うチャイナ

10ねんに亘る中国駐在経験をもとに、おもしろおかしい中国人の生態を描きます

中国人とは㉓ 農民もケータイ片手にお仕事

広西省チワン自治区のある農村に調査にいった時の話。

車で道なき道を走り、4時間も過ぎると、まるで数十年前の日本にタイムスリップしたかのような農村が現れます。

家の壁はボロボロ、水牛が道端に糞を落としながらトボトボ歩いている・・・。

ぱっと見は「やっぱり中国の農村は発展してないなぁ」という印象です。

しかし良く見るとそのボロボロの家にパラボラアンテナがついていたり、

家の一階はボロボロの旧家なのに、二階に上がるとタイル張りで豪華なソファや50型以上の薄型TVが置いてあったり、意外に豊かな暮らしをしている事に驚きます。

私達の出あった農家の人は、調査中、時折携帯を手にしながら、友達と会話したり、野菜の予約注文を受けており

借金で買った日本で言う軽のサンバーのような商用車で1回5元で近くの農民を市場に連れて行ったりしてました。

 

「中国の農村にも変化の波が押し寄せてるなぁ」としみじみ感じました。

 

世界中から先進の技術が順不同で怒涛のように入ってくるなかで起こる中国の変化は

日本とは全く異なるものであり、こまめに現場を見ながら生活者の変化を注意深く見ていくことはとても重要だと感じます。

 

 

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